NewJeansから分かるK-POPのファンダムの多様化

Z世代のトレンド『NewJeans』

デビュー以来、世界中のK-POPファンを魅了し続ける韓国のガールズグループ、NewJeans(ニュージーンズ)は、ミンジ(18)、ハンニ(18)、ダニエル(17)、ヘリン(16)、ヘイン(14)からなる5人組のガールズグループ。

平均年齢が16歳であることに注目が集まっている。

8月1日のデビュー以来、4曲を発表した彼女たちは、すでにYouTubeで6200万人以上、TikTokで200万人以上のフォロワーを獲得。他のK-POPグループのような過剰な演出や型にはまったスタイルから脱却したNewJeansは、若々しさとしか言いようのないユニークなスタイルで海外のファンの注目を集めた。

そのビジュアルは、女子高生のようなロングヘアにナチュラルメイク、そして頭のてっぺんからつま先までリバイバルY2Kのような美意識で、Z世代のトレンドと合致している。

BTSと同じ親会社の子会社であるADORからデビューしたNewJeansは、K-POPグループとして初めてTikTokを主要なプラットフォームとして活用し、活動を開始。8月のEPリリースまでのカウントダウンでは、ダンス練習動画や増え続けるファンへのメッセージを積極的に公開した。

『若さを強調しなくてもいい』K-POPファンが変わり始めた

K-POPや韓国文化では一般的に若さが強調され、グループの最年少メンバーには「最年少」を意味する「マンネ」という言葉が使われる。マンネは他のメンバーからかわいがられることも多く、ファンやメディアからも違った扱いを受けることがある。

これまで見てきたように、K-POPが若さを強調するのは、韓国のある種の文化的規範に由来しているようだ。そして、K-POPが韓国のオーディエンスによって楽しまれてきた長い年月の間、これらの規範は議論の余地なく続いてきた。しかし、ブラックピンクやBTSのようなグループが西洋の音楽シーンを席巻したことで、K-POPはここ数年で公式にポップカルチャーの主流となり、このジャンルは新しいオーディエンスに開かれる一方で、新しい批判にも直面している。

国際的なK-POPファンが増えるにつれ、これらのファンダムの文化が世界の期待に応えて進化していくとみられる。アイドルたちの年齢や見た目の許容範囲に関する議論は、明らかに変化し始めている。NewJeansに投げかけられた問いから、今後アイドルの多様化が見られることが期待できそうだ。